本州の最北端、青森県。東西に広がる青森県は、りんごとねぶたで有名。東と西では文化も少し違っているってご存知ですか?東は漁業が盛んで日本三大霊場のある恐山があって信仰の地域。西はりんご中心の農業とねぶた祭りや津軽三味線の発症地ということで芸術が盛んな地域。
若い時は新幹線は盛岡止まりだったから行く機会がなかなかなかったという方も、今は新幹線も通って随分と行きやすくなりました。
青森の東と西の見所をご紹介して行きますよ。魂が研ぎ澄まされるような感覚になる、そんな青森に一人だからこそ行ってみたくなるはずです。
東の下北半島は海鮮と信仰の地域 一人旅にピッタリ
下北半島は漁業と信仰の街。
空港は三沢空港。三沢空港からバスで三沢駅(青い森鉄道)に出て、下北半島を旅することができます。
新幹線は八戸駅。
電車の旅、というよりはレンタカーを借りた方がいいかもしれませんね。
下北半島の本州最北端は大間。そう、あのマグロの大間です。八戸駅も海産物センターがあったり、下北半島は漁業が盛んなところです。そして空港で言えば三沢空港があります。(いとこが航空自衛隊の三沢基地にいた時、ホタテを送ってっもらったことがありますよ)
そして大間よりちょっと手前には泣く子も黙る、『恐山』があります。なんだか名前だけでおどろおどろしい、とても怖いようなところですが…。どうなんでしょう。
🌋恐山とは
恐山(おそれざん)は、その異様な風景と信仰の背景から「恐ろしい山」と呼ばれるようになった、と言われています。
恐山一帯は、噴火した記録はないものの、強い硫黄臭が漂い、地熱で地面が熱く、火山ガスが噴き出す異様な土地です。
周囲には植物がほとんど育たず、荒涼とした白い砂地、青緑色の酸性湖(宇曽利湖)が広がります。
地面のあちこちから噴き出す蒸気と、岩肌の裂け目、硫黄の黄色い染み…。
これらが地獄の景色を思わせ、昔の人々は「ここは人間の世界と死者の世界を分ける場所だ」と感じたのです。
そのため、「畏れる山(おそれる山)」→「恐山」
と呼ばれるようになった、と伝えられています。
恐山は、『恐山菩提寺』と言い、貞観4年(862年)に慈覚大師・円仁(えんにん)というお坊さんが開山したとされ、「死者の魂が集まる場所」と考えられてきました。当時は天台宗でしたが、1522年に曹洞宗のお寺になっています。 境内には温泉もあり、入ることができます。
「死者と生者を結ぶ場所」として、亡くなった人への想いを伝える、霊を鎮める という目的で多くの人が参拝するようになったそうです。7月の恐山の例大祭では『イタコの口寄せ』があります。
恐山に行くには 季節とアクセス
恐山は、雪深い山奥だからか、開山は5月〜10月となっています。
7月20日〜24日の5日間は『例大祭』もあり、イタコの口寄せなどもあるため、行くならこの時期がベスト。
宿坊という宿泊施設もあるので、一晩過ごすことも可能です。泊まらない方も、境内にある温泉に入浴可能です。
アクセスはJR大湊線下北駅からバスが出ています。例大祭の時は増発されます。
西の弘前半島は芸術とりんごの津軽地方
青森の西側は津軽地方といいます。
津軽といえば津軽三味線や津軽海峡、お馴染みの津軽単語が思い浮かびますね。
津軽地方の主要都市としては県庁所在地の青森市、そして弘前藩のあった弘前市、そして五所川原市が有名です。
空港は青森空港。
新幹線は新青森があり、北海道の函館まで続いています。
『ねぶた』と『ねぷた』 そして『たちねぷた』
青森といえばねぶたですが、時々『ねぷた』という表記もみます。
違いは何?と思いませんか?違いは場所によるそうです。
お祭りシーズンはすごく混みますので、公共交通機関での移動が良いそうです。(駐車料金がすごく跳ね上がる)
ねぶた
主に 青森市 の『青森ねぶた祭』が有名。
8月2日〜7日
東北三大祭り(他に秋田竿燈まつり、仙台七夕まつり)の一つ
ねぷた
主に 弘前市 の『弘前ねぷた祭り』が有名。
8月1日〜7日
たちねぷた
御所川原市
『立佞武多』と書く
縦に長い。
8月4日〜8月8日
🗓一人旅でも楽しい 津軽地方のおすすめシーズンと注意点
津軽地方といえばりんごも有名!また、弘前市は城下町だったこともあり、古くからの街並みを楽しめますよ。
シーズン | イベント・楽しみ方 | 注意点 |
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春(4〜5月) | 弘前公園の桜まつり(4月中旬〜5月初旬) | かなり混むので早朝散策がおすすめ。宿は早め予約必須 |
夏(7〜8月) | 青森ねぶた祭・弘前ねぷた祭 | 蒸し暑いので水分補給を忘れずに。夕立に注意 |
秋(10月) | 弘前公園の紅葉、りんご狩りシーズン | 朝晩冷え込むので防寒対策を |
冬(12〜2月) | 津軽鉄道ストーブ列車運行 | 吹雪くことも。完全防寒装備必須! |
🏯 弘前城と弘前公園
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江戸時代から残る唯一の現存天守。
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春は約2,600本の桜が咲き誇る、日本有数の桜の名所。
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秋の紅葉も絶景で、四季を通じて楽しめる。
🎨 ねぶたの家 ワ・ラッセ(青森市)
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青森ねぶた祭の巨大なねぶたを展示。
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制作過程や歴史も学べる体験型ミュージアム。
🍏 りんご公園(弘前市)
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津軽の代名詞、りんごのテーマパーク。
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秋には自分でりんご狩りも体験できる!
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カフェではアップルパイやりんごジュースも楽しめる。
🚃 津軽鉄道ストーブ列車(冬季限定)
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津軽五所川原駅〜津軽中里駅間を走る、レトロなディーゼル列車。
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車内に本物のダルマストーブがあり、スルメを焼きながら旅する名物体験。
🏘️ 金木町・斜陽館
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作家・太宰治の生家を改装した記念館。
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文学と津軽の歴史に触れられるスポット。
この先の旅へ
青森は,津談と下北、大自然も文化もまったく違う表情を持つ大地です。
ぜひ、自分だけのペースで踏みしめ、旅の魅力を潰していってください!
次は、岩手もご紹介します!
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